天使⇔悪魔
「黒魔っ…!!」
 
 
「はい、何でしょう。」
 
 
 
「ごめんなさいっ!」
 
私は黒魔に頭を下げた。
 
 
 
「私っ…」
 
 
「僕の過去を勝手に調べた…ですか?」
 
 
黒魔の顔つきが一瞬で変わる。
 
 
ゾクッッ
 
…怖い。
 
こんな黒魔…見たこと無い。
 
 
 
「…ごめんなさい。
本当に興味本意で調べたこと悪いと思ってる…。」
 
 
「…同情でもしましたか?」
 
 
 
「……最初は同情した。けど…」
 
 
「けど…なんですか?」
 
 
「白魔に言われて気付いた。
黒魔は確かに辛かったと思うし、かわいそうだよ…!」
 
 
「でも、そんなことで何十人も、人を殺すなんて最低!!」
 
 
 
「そんなこと……?」
 
 
 
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