天使⇔悪魔
突然目の前の男の人の羽をめがけて、何かが飛んできた。
 
 
「……っ!?」
 
 
 
「随分と自分勝手じゃねぇか。」
 
 
「……おや、久しぶりですね、白魔。」
 
 
「よぉ元気そうだな、黒魔。」
 
 
 
私達を見下ろし、そう言った男は…
まるで悪魔のようだった。
 
 
 
全て黒い衣装に身を包み、黒い髪につりあがった目。そして耳に幾つもついているピアス。
 
 
 
「…その女は渡さねぇぜ。」
 
 
「僕だって渡す訳にはいきません。」
 
 
 
……何?
この人たち…。
 
 
あ…!
 
私分かっちゃった!
 
この状況がやっと…
 
 
私を助けた白い人…
たしか「こくま」って言ったっけ?
が天使で、
 
そこに私を殺そうと悪魔がやって来た。
 
 
そういう状況なんだ!
 
 
てことは私、結構ピンチ?
 
 
 
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