天使⇔悪魔
「…あははは、そうですかー。」
 
 
全然笑えない。
 
 
「とにかく!こいつは俺が守る!」
 
 
「いいえ、僕が責任をもって命を頂きます。」
 
 
 
私どうなっちゃうんだろ……
 
 
 
「ところでお前、名前は?」
 
 
「めっ明友です…!」
 
 
 
「そうだ明友……
今日から俺を、お前の家に泊めろ。」
 
 
‥は!?
 
「いきなり何言ってんの!無理です、無理!!」
 
 
 
「俺は泊まる場所がない。」
 
 
「理由になってないっ!」
 
 
 
「お前を黒魔から守ってやるんだから文句ないだろ!!」
 
 
 
「しょうがないなぁ…。」
 
 
私が渋々承諾すると、隣に居たこくまが口を開いた。
 
 
「あの、明友さん。
僕もお世話になります。」
 
 
「ちょっと!
何勝手に言っちゃってんの!?」
 
 
「ありがとうございます。
それではお言葉に甘えて、今日からお世話になります。」
 
 
「話噛み合ってないし!」
 
 
こうして私の信じられない生活が始まった。
 
 
 
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