天使⇔悪魔
「………え?」
 
 
 
黒魔はいきなりの告白に驚いていた。
 
 
 
「め…明友さん、僕は悪魔なんですよ?」
 
 
 
「…それでも……好きなの!」
 
 
 
「僕………」
 
 
そのとき、黒魔が何かを言いかけた気がした…。
 
そして、その後一息おいてからゆっくりと口を開いた。
 
 
 
 
「駄目です。所詮は悪魔と人間なのです……。」
 
 
 
「悪魔とか人間とか関係無くて…!
私は黒魔が好きなの!!」
 
 
 
「…………。」
 
 
黒魔が黙って下を向く。
 
 
「私だってわかってる……!
好きになったらいけない相手なんだって……。
 
わかってる!!」
 
 
 
「…………。」
 
 
 
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