Dream

はっ。ふと気がついた私。
あれ、私…?

「ああっ!岩倉さん!?目が覚めたのね?」

「…?」

ここは…病院。私の体には、たくさんの
チューブや機械がつけられてて…。

「先生っ!岩倉さんの意識が戻りました!」

さっきの看護師さんが、叫ぶ。

意識がはっきりしだすと、感覚も戻りだす。

何?体中が…痛い!!喉のチューブが痛い!
苦しい…っっ!!
体中を駆け巡る痛みに耐え切れず、
私は、体をよじり、暴れる。

「岩倉さんっ!すぐに楽になるからね!」

そう言って、医師は、私の体に入ってる中の
ひとつのチューブに薬を流し込んだ。

「目が覚めたのは良いけど、体の痛みまで
感じさせるのは、今はまだ可哀想だから…。
もう少し、眠っていていいからね…。」

医師の言葉を、朧気に聞きながら、
私はまた、意識を失っていった。
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