私だけのキミでいて・・・
ん~と、ヒロちゃん?何を言いようと?

「それは沙耶がお譲だからじゃないの?」

そう、沙耶は一流企業の社長さんの娘。いわゆる社長令嬢。

『そんなことないって!あたし色んな男子が言ってるのよく聞くし。』

「え~?なんて?」

『森崎って可愛いよな~。とか、森崎んちって金持ちだけど、そういうの関係なく付き合いたい。とかってよく聞くよ~。』

「ありえない!絶対そんな可愛くない!」

『まぁ、沙耶ぐらい可愛いんじゃガクが一目惚れってのもありえなくはないけどね?』

「そうかな~。」

『そうだよ!ホラ、女子の番になったよ!』

「あ、うん!」

ガクが一目惚れ?しかも沙耶に?!絶対ないってば!でも、もしそうなら沙耶ってかなりの幸せ者だよ・・?

『沙耶ー!頑張ってやー!!』

ガク・・・

「あは、あはは。」

そう言って苦笑いしながらガクに手を振った。

ヒロの話聞いたらまともにガクの顔見れなくなっちゃった・・。意識しすぎよ沙耶!



――――――――――――――――――――――― Side:ガク


俺は今日この高校にやってきた。やっべ・・超可愛い子おるんやけど・・・

しかもでっけえあくびしてる。俺・・・一目惚れしちゃったかも///

『じゃあ矢野の席はっと・・・あ、森崎の隣空いてるな。じゃあ矢野、一番後ろの森崎の隣座れ。』

まじか?!俺があのかわい子ちゃんの隣??まじ嬉しいんやけど!!

『初めまして~、俺ガク。よろしくな☆ガクって呼んでや。』

「は、はははじめまして!さ、沙耶です!よろしくなのです!」

『やだあ沙耶、ちょー噛んでるし~。』

『なにテンパってんだよ沙耶~。』

「テンパってないもん!」

可愛い~☆絶対俺のものにしたいな。つか、絶対モノにしたるでえ!!


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