それでも先生がすき。



私は先生が可哀想になった。


思えば先生は忙しさで
家に帰れないのだ。


子供にだって
奥さんにだって会えない。



寂しいと思う。


だからきっとこんなことを
………



「わかった。先生の気持ちは
わかったよ。だから私、
先生の奥さんの代わりに
なってあげる…」


私は先生を抱きしめた。



今思えば、これがきっかけ
だったのかもしれない。




こうして私と先生の

奇妙な関係が始まった。



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