怪談短編集
死のハンター
1.野外授業
俺は、ジューク先生の冗談に腹を抱えて笑った。
「アレックス、笑いすぎだろ」
隣の席に座るのは、親友のバラー。
「だって、笑えるじゃないか」
そのとき、フロントガラスに、目的地が広がった。
「せんせー、この辺りにサメはいますかー?」
ジョーダンが、挙手して、先生に聞く。
「まずは、カヌーの基礎をばっちりマスターしてからな」
質問に、答えるつもりはないようだ。
先生の言葉に、バラーが溜息を吐く。