怪談短編集


「でも、ばれたら先生に怒られるぞ」

「ばれたら、だろ?ブイの先まで行けば、ばれねぇよ」


 俺は、まだポカンとしていた。

「なんだよ、その顔は。…いいんだぜ、オマエがやりたくねぇのなら、俺一人で行って、満喫して来っから」

 バラーがふくれっ面になった。

「お前がどーでもいい、何度も聞かされた抗議を聞いてる間に俺は楽しんどくからよ」

「バラー、誰が行かないって言ったんだよ?俺は行くぜ」

 俺の返事に、バラーはニッと笑い。

「そう来なくっちゃ、だな!!」

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