怪談短編集
俺は、バラーを追って、走る。
「あ」
ホントに愚問だった。
そのまんま、保管室なんて、ありえねぇー。
中に入ると、既にバラーがカヌーやベストをえらんでいた。
「はえーよ」
「お前が遅いんだ」
バラーは、その場で着替えを始めた。
俺たちは小五。こんなとこで、よく着替えられるよな。
なんて言ってる俺もスーツに手っ取り早く着替え、カヌーを選んだ。持ってきたリュックに服を入れ、俺たちは保管室を出た。