怪談短編集
2.幽霊船!?
俺とバラーは海に出ると、ブイに向かってカヌーを漕いだ。
ブイの近くは潮の流れが厳しいとかバスガイドが言ってたけど、俺とバラーなら大丈夫だろう。
皆が抗議を受ける時間は一時間。その間、俺たちはブイのすぐ手前でわざを競い合っていた。
ブイを越しさえしなきゃいいんだろ?なら、技の競い合いくらい、どうってことない。
俺はカヌーごとひっくり返り、水中に潜った。技名…何だっけなあ。
忘れちゃった。
起き上がろうと思って、俺は焦った。
カヌーが、動かない!!!
そのとき、水底の方で何か細い物が動いた。
水ヘビ?んなわけねえか。あれは、淡水生物だろうから。
ウナギにしては、長い。
サメにしては細すぎる…。
そのとき、カヌーが書いてし、俺は生還した。