怪談短編集


「教えてやろう、オマエだけに」


 喋ったのは、オウムだった。オウムの目は、ギラギラと光っている。




「俺が、オマエのジジィを殺した」




 え?

 僕は、目を丸くした。


 このオウムに、どうやって…それができようか?


「簡単だ。この俺にかかれば、人を操るなど、朝飯前なんだからな」


 オウムのくせによく、朝飯前だなんて言葉、知ってるな。

 っていうか、オウムに、人を操るなんてできるのか?


「貴様、疑っているな…?ならば、証明してやろう。お前の両親を操ってな…。くくく…三人そろって、あの世へ行くが良い。小僧ゥ、ジジィの次はオマエだァ」



 オウムが、しわがれた声で言い。

 カッカッと笑った。




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