怪談短編集
本当に、操りやがったのか…?
僕は、怖くなった。
「母さん、オウムを飼うのは反対なんじゃなかったの?」
「そんなこと言った記憶はないわよ」
…。
このオウム、一体何者なんだ…??
わかるのは、これがただ者じゃないってこと。
だって、ただのオウムに人を殺したり、操ったりなんてできるわけないもの。
僕は、オウムを見た。
「お前、何者なんだ?」
「俺か…?ニーズヘッグだ」
母も父も、二人でオウムのことを話していて、僕らの会話には一切興味がないみたい。