怪談短編集


 僕は、祖父の家まで行くことを決めた。



 もしかしたら、何か悪魔についての手がかりがあるかも!


 自転車に飛び乗り、走ること二時間。



 僕は、祖父の家に着いた。


 オウムを引き取ったときは、保健所に行ったし、もう三年は祖父の家に行っていなかったから、来るのは久しぶりだ。


 しばらく来てなくて、その間に祖父に何があったかはわからない。


 でも、明らかに家は変だった。祖父は母と同じできれい好き。なのに、家の外見はもちろん、内面も恐ろしく汚れていた。



 間違いない。僕の家にいるあの悪魔—ニーズヘッグの仕業だ。



 僕は、祖父の家のリビングに入った。


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