怪談短編集



 僕は自転車をとばして家に帰った。


 家はかなり変貌していて、外壁にペンキで落書きが施されている。



 まあ、僕が悪魔祓いをすれば、こんな生活からもおさらばできるけど。


 僕は、ダレンをリビングに入れ、オウムを自室に連れ込んだ。


「何をする、小僧!!」


 オウムが反抗の叫びをあげてるけど、無視。


 部屋に鍵をかけて、僕はオウムと—否、ニーズヘッグと二人っきりになった。


 かったばかりの本を開き、一ページ目を見る。


【この本は悪魔祓いの本です。中身は全て悪魔を追い出すための呪文です。一言でも読み間違えれば、悪魔祓いは失敗になります。】


 僕は、本のページをめくった。


 そして、一言目の呪文を唱えた。


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