怪談短編集




「また、アンタたちかい!こりないもんだね!」



 あぁ、見つかってしまった。




「こうなったら、アンタらの父さんに連絡しなくちゃね」



 嘘だろ…。



 父さんが怒ったら…あの、ババチョップをくらった日には…



 うぅ、想像したでけでも怖いよ!



 大叔母さんは、僕がぶちまけたペンキを見て、溜息。



「こりゃ、酷いね。また仕事が増えちまうよ」



 ペンキは、家の壁と芝生を黄色や青、赤で滅茶苦茶に染めていた。



 ホントだ。こりゃ、ひどいや。


 って、僕らがやったんだけど。



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