怪談短編集
4.恐ろしい能力
夏休み明け、学校に行くと新しい仲間は僕を歓迎してくれた。
「君、浦和から来たんだって?今度、案内してよ」
最初に声を掛けてくれたのは隣の席の青畑淳平。目つきの鋭い子だけど、喋ってみるといい奴だった。
「悠太くんって前の学校何部だったの?」
これは前の席の岩倉美香。けっこうかわいい。
「僕、サッカー部だったんだ」
「へー、テニスかと思った」
美香の言葉に僕は笑った。
「小学生のときはテニスやってたよ」
「やっぱり!」