怪談短編集




 そのまま、剥がし続けること、三十分。



「うわ!」



 僕ら二人は、同時に声をあげた。



 互いに顔を見合わせる。



 ジャスティンの方にも僕の方にも、一つながりの絵が描かれてる。



 馬に乗った、鎖帷子を着込んだ兵士たち。



 彼らは、十字の旗を掲げている。




 十字軍!!歴史で、習った話じゃないか!!



 
 その馬の傍らには、一人の少年がいた。


 彼の服は貴族っぽい服だ。



 なぜ、ここにいるんだろう?



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