怪談短編集

「やあ、話は進んだ?」

 噂をすれば何とやら、だ。こんがり焼けた金髪のマークと、色白でオレンジ髪のローテがサッカーユニフォームで登場した。

「寒そうね、平気なの?」

 ユニフォームは半そで。真冬には不似合いだ。

「ああ、平気」

 マークが答え、ローテも頷く。

「黙祷は明日でしょう?何で今着てるの?」
「調整してるんだ。それに、先生を説得しなくちゃね」

 今度はローテが答え、ルーシーは頬を赤らめた。

「OKはもらえたの?」

 サブリナが聞くと、

「もちろんさ。って言ったって、かなり苦労したけど」

 ローテが苦笑しながら言った。
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