怪談短編集

「家まで、送っていこうか?」
「ううん、いい」

 トムと別れ、サブリナは家に戻った。

 明日は土曜日。ルーシーに会える。このことを、一度相談してみるのも一手だ。


 翌日、午後にデパート前でルーシーと集合した。

「で、何買うの?」
「デート用の服!!」

 彼女が、即答する。

「えーっと、服屋は二階ね」

 そう言うなり、ルーシーは、エスカレーターに直進する。

「待ってよ!!」

 サブリナは、人混みをかき分けて、親友を追った。




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