怪談短編集

「あー、こっちのドット柄のワンピースもかわいいよねー、ってサブリナ!!聞いてるの!?」

 ルーシーの怒鳴り声で、サブリナは我に返った。

「え?」
「何ボーっとしてんのよ?」

 昨日の不気味なメールのことを考えていたから、ちっとも聞いていなかった。

「えっと、何だっけ?」

 ルーシーが、ワンピースを持って、

「買ってくる」

 ぼそっと言った。

「うん」


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