怪談短編集

「じゃあ、何で…?」

 トムは答えない。

「わからない。けど、一つ言っておくよ。番号は変えるべきだ」

 サブリナは通話を切った。

「誰からだったの?」
「トム。ちょっと相談してて」

 今の内容は、言わない方がいいだろう。

「へー。相談、ねえ」

 ルーシーは、ニヤニヤ笑ったが、何も言ってこなっかた。

「とりあえず、明日のダブルデート。忘れないでよ?って、あ。わかったかも、その番号の持ち主!」

 彼女が言った。

「え?」
「マークよ!きっとそう。だって、マークはアンタのこと好きみたいだし」
「そういえば、マークの番号知らない…けど」
< 40 / 195 >

この作品をシェア

pagetop