怪談短編集
「じゃあ、何で…?」
トムは答えない。
「わからない。けど、一つ言っておくよ。番号は変えるべきだ」
サブリナは通話を切った。
「誰からだったの?」
「トム。ちょっと相談してて」
今の内容は、言わない方がいいだろう。
「へー。相談、ねえ」
ルーシーは、ニヤニヤ笑ったが、何も言ってこなっかた。
「とりあえず、明日のダブルデート。忘れないでよ?って、あ。わかったかも、その番号の持ち主!」
彼女が言った。
「え?」
「マークよ!きっとそう。だって、マークはアンタのこと好きみたいだし」
「そういえば、マークの番号知らない…けど」