怪談短編集

「あっ!!」

 サブリナは、悲鳴に近い声を上げた。

 目の前に、ルークがいた。否、正確に言えば、もとはルークだった死体。ルークだとわかったのは、服に付いた名札と床に落ちた銀髪があったからで、死体は完全に白骨化していた。

「ルーク!!!」


 骸骨は、手にスマホを持っていた。サブリナはそれを取り、ボタンを押す。送信トレイを見れば、真実がわかる。しかし、もはや使われていないスマホは起動しない。

 サブリナは、自分のスマホの電池パックを入れる。画面に、送信トレイが表示された。

 「助けて」
 
 「永遠に…」

 「閉じ込められた」

 「怖い」

 「ここは寒い」

 「助けて」

 サブリナ宛てに送られてきたメールだった。
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