怪談短編集
「なあ、ケイシィ、反対順路から周って先生と鉢合わせしたら、先生はどんな顔をすると思う?」
トゥークの提案に、ケイシィがニヤリと笑い、
「面白そうだな。試してみようぜ」
小声で参道する。
「あら、二人で何の相談?」
アリシアが、ケイシィとトゥークの間から顔を覗かせて。
「面白いことするのなら、私たちも行くわ」リリーが言った。「だって私たち、友達でしょ?」
トゥークは、頷いて、
「絶対に、音をたてるなよ」
そう警告した。