怪談短編集
ジョンは、誘いを承諾した。
「じゃ、私のおごりで」
エリンが言う。ラッキーじゃん。
その遊園地は、ユニバーサルスタジオによく似ていた。
「良かった、今日は空いてる」
夜だから、あまりいないだろう。とは言ったって、今夜は金曜日。明日は休日なんだから、子供もいるだろう。
「私、ジェットコースター乗りたいな」
乗り物パスを、ギュッと握ったエリンは、ジョンより幼い子に見えた。
「よーし、乗ろうぜ!」
ジルが、乗り場まで、走る。現役陸上部のジルは、足が速い。
「私たちも、行こっ♪」
エリンが、無邪気に笑う。
…やっぱり、幼い子みたいだ。