怪談短編集

「!!」

 誰の声かを確かめようと前を見たジョンは愕然とした。

 ジルと、エリンがいない。他の乗客もいなかった。

 なら、さっきの声は誰の声だったのだろう?

 そういえば、この乗り物はいつまで走り続けるのだろう?もう、終わってもおかしくない時間なのに。

 また、時計を通り抜けた。

 次の空間には、何もなかった。

 ただ、闇が広がるだけ…。

 早く、終わってくれよ!!!

 ジョンは心の中で叫んだ。

 そのとき、体に激痛が奔った。

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