怪談短編集
「どこって、十分でこれが終わってから、三十分、オマエを待ってたんだ」
三十分?何が、あったんだ?
「にしても、その恰好。何をしたんだ?」
ジルが笑いながら。
「冗談にも、程があるわ!」
エリンが言った。
「何が?」
そう言いながら手に目をやって、ジョンは吐き気がした。
手がしわしわになっていた。しかも、シミだらけになっている。
「俺、どうなっているんだ?」
すると、ジルがジョンの手を掴んで引っ張ってきた。
そして、大きな鏡の前に連れ出された。