覚醒彼女~君と生きたい~
一日目
「ノア…?」


いつもなら隣で寝てるはずの
ノアがいないことに気付き、
僕は目を覚ました。


僕は、家を出てノアを探しに行く。


ノア…??


昨日あんなことがあったから、心配でしょうがない。


だからかな。


身体は、昨日のあの小高い丘へ向かう。


「…おはよう。ルカ。」

「おはよう。」


ノアの穏やかで優しい声が身体に染み込んでいく。


もうすぐ、太陽が昇りそうだ。


柔らかくも眩しい光が、この闇を照らす。


「昨日の、見たよね?」

静寂の中、優しいノアの声は全てと調和する。


「うん。」


「ごめんね。怖かったよね??」


ノアは、半円の太陽を見つめたまま話す。


「…うん。」


僕は正直に答えた。


だって、ノアがノアじゃないみたいで怖かったから。


それに、息絶えるとか言ってたし。
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