覚醒彼女~君と生きたい~
また、あの巨大な物体が現れる。


これが…方舟…。


ノアは、立ち上がってその方舟に近づいた。


太陽の光がノアの髪に当たり輝いて、その方舟があって…、それは何か神秘的なものに感じた。


「…私は、撰ばなければならない。次の創世の為に。」


「…うん。」


「鳥類、哺乳類、爬虫類…。あらゆる生命体から雄と雌を…。
でも…、ほとんど絶滅してしまった。」


ノアは、涙を一筋流した。


「だから、残された…ほんのわずかな…命を…次に連れていく。」


「…うん。」

ヴィィ…ヴィ…


方舟の一部が、開いた。

ノアは、そこから舟に乗った。


僕は、まだ地に座ったまま。


「…ルカ。」


ノアは、僕に手を差し出した。


「…え??」


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