覚醒彼女~君と生きたい~
僕はノアの差し出された手をとり歩き出した。


パキッ―…


ボキッ―…


「…っ…ふっ…。」


もう僕はそれを避けなかった。


歩く度に―僕の足裏に感じる生々しい感覚。


僕は涙を流す。


ノアもまた、涙を流した。


かつて、肉あるものとして生きた彼らを弔うように。


彼らが土へと―地に還るように。


パキッ―…


ノアは足を止めた。


「どうしたの??」


「いた。」


僕はノアの視線の先を見た。


そこに何かうごめいている。


いろんなものの下に何かいる。

「な…何?」


ノアはしゃがみ込み、
ものをどけた。


ピー…ピー…


「こ…れ…は??」


小さく儚く―そして、か弱く脆く…。


この地で光る命。


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