覚醒彼女~君と生きたい~
ノアは光を手に抱き込んだ。


二つの光は、
ノアの手の中で鳴く。


「それは…?ノア。」


「―――。
この子達は空を自由に飛ぶの。ごめんね。
あなた達を連れて行くよ。」


ノアはか弱い光を撫でた。


光は、
ノアの温もりを受け入れたように見える。


「ああ…。
ごめんね。寂しい空で…。
次こそ…次は…っ…。」


ノアは、抱きしめ泣いた。


僕はノアの肩を抱いた。


どうしようもできない感情が、僕の中で渦巻く。


こんな土地で生きてる光。


その光が愛おしい。


生きてくれていたことに、感謝した。


初めてこんな感情を抱いた。


ああ…。


愛おしい…。


「ルカ…ごめんね。ありがとう。もう大丈夫。
戻ろう。」


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