覚醒彼女~君と生きたい~
気付いたとき
灰色の空は、
よりいっそう暗くなっていた。

闇がまた支配しようとしている。


僕たちは、方舟に戻った。


「今は…
ここにいてね。」


ノアは、二つの光を
隅の方にある籠へ置いた。


「今日はもう休もっか。
これ、少しだけど…。」


ノアは、パンをとりだした。


僕はそれを受けとり
口にした。


お腹もとくに空いてなくて
一つで充分足りた。


僕は考える。


世界は広く、そして狭いと。


空は繋がっているはずなのに繋がってなかった。


僕のいた地区はまやかし??


これが現実??


どうして、こんなに世界は違う??


同じ人間が創り上げた世界が何故違う??


誰が創った??


こんな世界を。

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