覚醒彼女~君と生きたい~
それは僕には力になれないこと?


僕では頼りない?


僕はノアの言う言葉に耳を傾けて、僕なりの方法でノアを支えることしかできない。


この世界なんて何も知らない。

僕は無力だ。


何もできない。何もわからない。何も知らない。


僕には分からないことを、もしかするとノアは理解してその重りを一人で抱えているのかもしれない。


 ノアのことを、誰よりも愛しいと感じるのに…。
誰よりも、ノアを知りたいと思うのに…。


所詮は、
他人でしかなく、個人でしかなく僕は僕でしかない。


ノアのことはノア自身しか知り得ない。


僕がノアであったなら。


君にこんなにも寂しく苦しい出来事の渦中におくことなんてなかったのに。


こうなってしまったことを恨むなら、一体誰を恨めばいい?

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