覚醒彼女~君と生きたい~
偶然というにはおこがましい。

こんな世界に誰がした?


人間がした。


だったら、人間を恨むことが妥当?


それじゃ、僕も人間だ。


僕を恨め。存在こそが―…。


「ルカ。顔…眉間にしわよってる!!笑え!!」


「あ…」


ノアが僕の頬を挟みながら、言った。


「ルカ!笑ってよ?
あれから…笑ってないよ…。
私は、ルカが笑わなくなるなんて嫌だよ…」


「ノア…」


「手をとってくれたあの日から、ルカには重いものを背負わせてしまった。すごく悪いと思ってる。でも…、ルカが全部を背負うことはないんだよ!!
なんのために二人いるの?」


半分ずつ…。


一人じゃ重いから
二人で半分ずつ。


「お願い。笑わないなんてヤダよ。…ルカは私にとって特別なんだよ…。私は笑ってるルカが好きだよ」

…ノア。


「僕も笑ってるノアが好きだ」
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