覚醒彼女~君と生きたい~
「あンれぇ?
見かけない顔だねぇ。
そんな軒下にいたってこの雨はまだまだあがらないよ。」


「え?」


振り返ると、ふくよかなおばさんが立っていた。


「どうしてそんなことわかるんですか?」


僕は静かに尋ねる。


「あんたら、そんなことも知らんのかい?ここはずっと雨が降ってんだ。いつからこんなことになったのか知らないけどね。」


おばさんはそう言うと、豪快に笑った。


「どうだい?そこにいたって何もできやしないだろ?私と一緒に来るかい?」


僕とノアは見合って頷いた。


そう言うと、おばさんはまた笑った。


「じゃあ、着いてきな。あたしは、マナ。あんた達は?」


「あ…、ルカです」
「ノア…です…」


「そうかい。じゃあ、着いてきな。」

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