覚醒彼女~君と生きたい~
僕が生きてる理由を説明することはやっぱり容易じゃない。


「マナさん、ここは…平和だと聞きました。平和…ですか?」

ノアが静かに口を開いた。


「平和…?そうだねぇ。
平和なのかも、しれないね。ロックがこの地区を治め始めたくらいから、ね」


ロック…?


不思議そうに顔をしかめた
僕たちを見てマナさんは
誇らしげに話し出した。


「ロックてのはここA0012地区の統治者だよ。ルールを作ったり、住みやすい場所を作ってくれてるんだ。」


「………。
ロックさんは、どこに??」


ノア…?


「会いに行くつもりかい?」


マナさんの瞳が鋭く光ったような気がした。


「…ええ、まあ。」


ノアが控え目に頷く。


「会ってどうするつもりなんだい??」
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