覚醒彼女~君と生きたい~
これほどの雨だとここまで整備するのには苦労したんだろう、と思う。


「はぁ…」


最近、考えてばかりだ。


そういえば、
ノアの帰りが遅い。


少し見に行こう。


僕は部屋を出たところで、ちょうどマナさんに出会った。


あれ?おかしいな。


マナさんに呼ばれて、
出ていったはずなんだけど。


「あの、ノアとの話終わりましたか??」


「ああ、終わったよ。
ノアちゃんなら向こうの部屋にいるよ。」


「そうですか。
ありがとうございます。」


僕はマナさんの言う部屋へ向かった。


   ―トン、トン―


ノックをして、間髪入れずに
扉を開けた。


「ノア?入るよ?」


「やっ…、ちょっと…。」


「あ…、」


そこにいたのは、紛れも無いノアだけど裸だった。


あまりに突然で、
僕はドアノブを掴んだまま
立ちすくんでいた。


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