覚醒彼女~君と生きたい~
「ルカ!!急に開けないでよ!ばか!!」
上がってきたノアは、
まだ真っ赤だ。
温まったからなのか、
怒ってるからなのか、
恥ずかしがってるからなのか。
「ごめん、ごめん。
そんなに怒らないでよ。ね?」
「やだ!!怒る!」
「そんな顔してると、ますますこどもっぽいよ。」
くすっと笑ってそう言うと、
ノアはむっと頬を膨らませた。
「違うもん!18だもん!」
ノアの口調はとても幼い。
時折見せるこんなノアを見るのは、楽しい。
だから、ついついいじわる。
「ふふっ。
18がそんなふうに言う?」
ぽんっとノアの頭に手を置いた。
「………。言うもん。」
「はい、はい。」
「……マナさんが、ルカにもどうぞだって。」
ノアは小さくそう言った。