覚醒彼女~君と生きたい~
マナさんに、一言お礼を伝えてから僕もシャワーを浴びることにした。
ふと、また頭に浮かぶ。
昔のノアは
恥ずかしがり屋
じゃなかった??
あの地区に来たときから、
ノアは恥ずかしがり屋のはずなのに。
どうしてだろう??
昔――……
肌を隠すことなく、穏やかに暮らしていた。
何もいらなかった。
隠すことなんてしなかった。
だって、何が恥ずかしいか
わからなかったから。
裸であること、それが当たり前だったのだから。
だけど、いつからか裸であることが恥ずかしいと感じた。
裸を隠す、それが当たり前になった。
そうして――…。
突然、浮いていた身体が真っ逆さまに落ちるような感覚を覚え、我にかえった。