覚醒彼女~君と生きたい~
「ルカ!!」


ドアを開けた途端、
ぎゅっとノアが抱き着いてきた。


その身体は小さく震えている。

僕はそのか細い身体を抱きしめた。


「どうしたの?ノア…」


「怖い夢をみたの。」


「夢?」


ノアは僕の胸に顔を埋める。


「堕ちていくの。
罪の重さから逃げられなくて…っ。」


ノアの涙は僕の胸を濡らした。

僕は優しくノアの背をさする。

「大丈夫、大丈夫。
夢だよ、夢なんだ。」


納得させるように何度も
そう繰り返し呟いた。


その言葉を自分にも
言い聞かせるように。


何か…、
イケナイコトをした。


そんな気がするんだ。

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