覚醒彼女~君と生きたい~
僕たちはその小屋の前まで、来てせーの、と声を合わせて戸を叩いた。


―ドン、ドン―


「すみませーん。」


僕がそう言った後、戸はガタっと音が鳴って戸が開いた。


「どちら様…??」


この小屋とは、不釣り合いな品の良さそうな顔立ちの男性が出てきて僕たちを不思議そうに見つめる。


「あの、ロックさんですか…?」


「いかにも。私がロックだが…。君たちは…??」


この人がロックさん――。


想像とは全く異なる。


穏やかな雰囲気が全身から、漂っている。


ノアは僕の腕を握る力を、
緩めた。


「あのっ!お話がありまして!」


「そうかい、立ち話もなんだから中に入りなさい。こんなとこで何もないけどね。雨に濡れるよりかは幾分マシだろう。」


ロックさんは僕たちを、招き入れた。

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