覚醒彼女~君と生きたい~
「この辺りでかい?
私の名を聞いて怒鳴りつけられたりしなかったのかい?」


僕たちは顔を見合わせ、苦笑いした。


ロックさんは、やはりというように顔をしかめた。


「君たちには、怖い思いをさせてしまったかもしれないね。
私はどうも嫌われ者で…。はは…。参っちゃうね。」


ロックさんは目を細め、頭をかきながら笑っているけど寂しそうだ。


「どうしてですか?
ロックさんはここでは、いろんな整備をして貢献してるんですよね?」


ノアは疑問をぶつける。


すると、ロックさんは笑うのをやめた。


「……、そう…。
でもね、それはほんの一握りの人だけにしか与えられなかった。」


「………………。」


「はは…。聞いてくれるかい?私がしてきた数々の罪を。」


ロックさんは、 僕たちに縋るような目をして言った。


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