覚醒彼女~君と生きたい~
「ロックさんが何をしても、亡くなった者は生き返ってはこない。絶望の深淵に沈むのも勝手だけれど、それでは何も変わらない。ロックさん、変えたいと願ったからここに留まるんでしょう?」


「……変える…」


「罪は消えないから、重荷を背負い込める。地面に足をついて歩いていけるでしょう?はいつくばっても地面に触れてるでしょう?あなたは、まだ地面から離れるべきではないはず。」


ノアはそう言った。


そして
僕はまた淋しい気持ちになる。

遠い、遠い、ノアが何処を見つめているのかわからない。


僕はただその場で身を固め、小屋と同調していただけだった。

そして、ノアは僕に物欲しそうに見つめた。


ノア―。


君は何か知っている?


君は何を隠している?


聞きたいけれど、聞くことが怖いんだ。


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