覚醒彼女~君と生きたい~
ふと、小さな音が上から聞こえてきた。


「あれ?空…さっきまで青かったのに…。雨…降るのかな?」


空が唸る音が大きくなってくる。


青から灰色へと変わる。

「もうすぐ降るかもしれない。」


雨に当たることは、よくない。


だから、ノアの手をとった。


「…離してっ。」


僕はノアによって、手を振りほどかれた。


ノア…??


様子がおかしかった。


金色の髪が、逆立っている。


雨は、予想通りぽつりぽつりと降り出した。


「御意。」


「え??」


ノアは、空に向かい手を大きく広げて何かを…呟いている。


僕は呆気にとられている。


バリバリッ…バリ…


僕は言葉を失ってしまった。


空間を割り、巨大な物体が現れた。


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