覚醒彼女~君と生きたい~
僕はノアの揺れる瞳を見つめて離さない。


「ノアは何かを知ってるよね?僕が知らないことを。」


「…………。」


「…教えては、くれないの…?」


強い言葉で聞き出そうとしてみたけど、ノアを見ていると口調も弱いものになってしまう。


「…まだ。
まだ、早い…。
ううん、自然とわかるはずだよ。」


力強くそう言い、ノアは僕を見つめる。


ノアの瞳が僕を映す。


瞳の中の僕が僕に語りかけようと、目を合わせてくる。


知らない、知るはずがない。


だけど…。


僕は知っている気がする。


この世界の楽園じゃなくて、
永遠を約束された楽園を。


千々になってしまった記憶を、僕は取り戻したい。


いや、
取り戻さなければいけない。


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