覚醒彼女~君と生きたい~
ああ…。


僕の血に眠る古しえの記憶よ。

こんな星ではなかったんだろう?


生命の息遣いが、感じられる暖かい場所だったんだろう?


今の僕が、想像することは到底できない。


だけど。


こんなにも寂しい星では、なかったはずだ。


人間は何をしてきた?


どうして、こんな選択しかなかった?


人は何を求めてきたんだ?


《生きる》
ただ、それだけでは足りなかったのか?


僕はノアと生きること、
それが嬉しく喜びだと言うのに。


何が足りなかったのか。


生きるために、何をここまで犠牲を払ったのか。


僕が子どもだから理解できないのだろうか?


僕は、また考えこんだ。
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