覚醒彼女~君と生きたい~
その物体は、大きく四角いような丸いような…そんな説明のつかないものだった。


「七日後、世界は水に飲まれ崩壊する。」


「え…??」


髪を逆立てたノアが話し出した。


「地は、汚された。
人間は堕落し、地は暴虐に満ちてしまった。」


いつものノアとは、違うことは明らかだった。


冷たい口調で淡々と話しを進める。


「今、天の水門を開き地に満ちる悪を拭い去ろう。
七日後、大洪水が訪れ、肉あるもの全てが息絶えるだろう。」


「ノ…ノア??」


ノアの話す言葉は穏やかではない。


しかも、信じ難いことばかりだ。


息絶えるなんて、つまり死ぬってことじゃないか。


七日って、すぐじゃないか。


僕は、混乱している。

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