プリンセスの特別な事情
「良いよ!じゃあ、スーパー寄って帰ろうか」
私がそう言ってスーパーで必要なものを買い出して莉子の家に着いたのは1時間後だった。
「さて、私は料理作っちゃうから。莉子はそっちで待ってて」
「はいはーい。分かった!片づけは私がやるから」
その言葉を聞いて私は莉子の家のキッチンに立った。
作るものはカレー。まぁ、オーソドックスだけど良いよね。
野菜を切って肉を炒めて。水を加えて煮込んでいる間に私は莉子の座っているソファーに近づいた。
「莉子、何してるの?」
「ミサンガ作ってるの」
そう言ってピンクと黒で出来た制作途中のミサンガを見せてきた。