プリンセスの特別な事情
「っ…うわぁああああああああ!」
意識した途端、一気に涙があふれてきた。
お姉ちゃん、お姉ちゃん・・・。
何時間が経っただろうか、ようやく車が止まり、家に着いたらしい。
ふらふらと部屋に戻り、お姉ちゃんからもらったチェーンを見つめる。
…ファイルもパラパラと見るが、お姉ちゃんに言われたことは実行できそうにない。
いきなり、知らないやつに「あなたの彼女が死にました」とか言われてショックじゃない人なんかいないし。
そう言えばファイルを最後まで見てなかったと思い、最後まで見ると、そこには1枚のメモが入っていた。