プリンセスの特別な事情
お姉ちゃんの手書きのメッセージで、お姉ちゃんの思いがこっちにもあふれてくるようだった。
…お姉ちゃん、なんでこんなこと書いたの?
こんなこと書くくらいなら自分で生きて…ハレッドさんと結婚してあげてよ…。
さらに涙があふれてきた。
でも、この手紙を見て少し決心がついた。
私も、大学生になる。幸いなことに、ハレッドさんも同じ大学に来るらしい。
明後日会いに行くのはやめよう。
私は、お姉ちゃんの願いをかなえるために…ハレッドさん、あなたに会いに行きます。
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